芸術資産をいかに未来に継承発展させるか
─コレクター文化育成のための法律・制度設計の具体的提言─

2019年3月16日

シンポジウム

どのように日本の美術コレクションをまもり、増やし、社会に生かしていくかという観点から、文化・芸術資産の価値評価を高めていくための具体的な方策について、保存修復家の美術館常勤体制の整備、税制改正及びコレクター文化の育成、美術館やコレクション間での所蔵作品交換やレンタル、関連アーカイブ公開の重要性などを中心に、法整備を含む具体的提言を議論しました。

文化庁主催シンポジウム

開催概要

  • 2019年3月16日(土) 15:00‒18:00
  • 主催:文化庁
  • 会場:国立新美術館


近年「フローからストックへ」という経済構造の変化が指摘される中、人口減少と超高齢化が進行する日本では、芸術作品や文化財の価値を国民共有の「資産」として適切に評価し、積極的に活用することを通して新たな価値を創出し、その価値が文化に再投資され、持続的な発展につながる好循環を構築していくことが重要になっています。そうした中、文化庁は、昨年11 月に文化・芸術資産の活用の重要性、資産の価値評価を高める方策、美術館の在り方等に関して問題意識を共有するシンポジウム「芸術資産『評価』による次世代への継承─美術館に期待される役割─」を開催しました。
第二回目となる今回は、文化・芸術資産の価値評価を高めていくための具体的な方策について、より議論を深めるため、どのように日本の美術コレクションをまもり、増やし、社会に生かしていくかという観点から、保存修復家の美術館常勤体制の整備、税制改正及びコレクター文化の育成、美術館やコレクション間での所蔵作品交換やレンタル、関連アーカイブ公開の重要性などを中心に、法整備を含む具体的提言を議論しました。

プログラム

※肩書は当時

15:00–15:20

キーノートスピーチ
圀府寺司(大阪大学大学院文学研究科文学部教授)

15:30–17:00

パネルディスカッション
池上裕子(神戸大学大学院国際文化学研究科准教授)
岩井希久子(絵画保存修復家/IWAI ART 保存修復研究所)
鴻池朋子(現代アーティスト)
小松隼也(長島・大野・常松法律事務所 弁護士/コレクター)
建畠晢(埼玉県立近代美術館館長)

レポート記事

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記録動画

キーノートスピーチ

圀府寺司(大阪大学大学院文学研究科文学部教授)



パネルディスカッション

池上裕子(神戸大学大学院国際文化学研究科准教授)
岩井希久子(絵画保存修復家/IWAI ART 保存修復研究所)
鴻池朋子(現代アーティスト)
小松隼也(長島・大野・常松法律事務所 弁護士/コレクター)
建畠晢(埼玉県立近代美術館館長)