凡例

一般事項

APJ IDについて

各収録レコードには本リサーチポータル独自のIDを付与しています。

  • 作家:Aと数字の組み合わせ
  • 収蔵品:Wと数字の組み合わせ
  • 美術館:Mと数字の組み合わせ
  • 展覧会:Eと数字の組み合わせ
  • 画廊:Gと数字の組み合わせ
  • 書誌:Bと数字の組み合わせ

公開情報の利用

本サイトで公開されている情報の利用については利用規約をご確認ください。


日本アーティスト事典

概要

日本アーティスト事典(Dictionary of Artists in Japan、略称DAJ)は、日本の文化芸術の発展に寄与した明治時代以降のアーティストと団体を収録したリソースです。 日本のアーティストに関する本格的レファレンス・ツールを構築し、国内外に向けてオンラインで提供することで、日本のアートに関する国際的リサーチの振興に資することを目指します。

収録基準

  • 収録対象は、日本の文化芸術の発展に寄与したアーティスト、団体です。以下が具体的な収録方針です。
    1. 全国の美術館・博物館に作品が収蔵されている日本のアーティスト、団体
    2. アートプラットフォームジャパン内の各リソースで言及されているアーティスト、団体
    3. 国立アートリサーチセンターの事業に関連したアーティスト、団体
    4. その他、研究資料委員会が提案したアーティスト、団体
  • 収録範囲は、上限を明治元(1868)年以降に活動したアーティスト、下限を1995年以前生まれのアーティストとします。団体の場合は中心人物の生年が1995年以前とします。

各項目

作家名
  • 文献や記録等に出現するさまざまな表記形式を可能な限り採録した。したがって、必ずしもすべてが「正しい」表記であるとは限らない。
  • 国内外で最もよく通用する、推奨される表記はdisplay nameおよびJapanese display nameとした。このほか必要に応じて、表記の属性を括弧で補記した。
  • Index nameはすべて統一し、語順は「姓-名」順とする。姓はすべて大文字で表記する。作家の文化圏で通常「名-姓」順が使用されている場合は、倒置させていることが明らかとなるように、姓の後にコンマ(,)を入れた。グループ名の表記は姓の場合と同様とした。
  • ローマ字表記は翻訳スタイルガイドBunka-cho Art Platform Japan Translation Project Style Guide(PDF)新規タブで開くにしたがい、アメリカ議会図書館作成のALA-LC翻字表(PDF)新規タブで開く(修正ヘボン式)を採用する。
  • 上記にかかわらず、例外的に作家自身の表記上のこだわりを優先した場合もある。

例:
オノ・ヨーコ(Japanese display name)
小野洋子(Japanese birth name)
おの ようこ(transliterated hiragana)

生年月日/結成年月日、没年月日/解散年月日

西暦を基本とし、必要に応じて和暦を補った。

性別

男女の別を記した。ただし、各作家の性自認を確定するものではない。

活動領域

作家の活動分野を以下の分類にしたがって記した。

絵画, 彫刻, 版画, 写真, 映像, イラストレーション, マンガ, 工芸, デザイン, ファッション, パフォーマンスアート, 舞台芸術, メディアアート, サウンドアート, インスタレーション, 建築, 書, いけばな, 詩, コンセプチュアルアート, 文芸, 批評

  • 絵画:日本画、洋画等、平面作品の制作がある場合に「絵画」とした。
  • 彫刻:彫刻、オブジェ等、立体作品の制作がある場合に「彫刻」とした。
作家解説

文章の末尾に執筆者名と掲載日を記した。翻訳の場合は翻訳者名も記した。

主要展覧会

当該アーティストに関する主要な展覧会を収録した。

主要収蔵先

主要作品を所蔵している、あるいは当該アーティストの作品を多数所蔵している美術館・コレクション等を収録した。

書誌

当該アーティストに関する主要な文献を収録した。カタログ・レゾネの場合は書誌情報の末尾に「カタログ・レゾネ」と、アーティストの自筆文献の場合は「自筆文献」と補記した。

外部情報源

当該アーティストに関する記事が以下のウェブサイトに含まれている場合は本文を表示した。

情報の再取得は定期的に行うため、情報は常に更新される可能性がある。

『日本美術年鑑』
  • 東京文化財研究所『日本美術年鑑』に基づくオンライン版「物故者記事」に立項されている場合、同研究所の承諾のもと、200字を上限に表示した。
  • 引用に際しては、必ず出典元の東京文化財研究所のページを辿り、ページ末尾の例示にしたがって出典情報を記載すること。「物故者記事」に関する凡例新規タブで開くも併せて参照のこと。
Wikipedia(日本語),Wikipedia(英語)
典拠ファイル

以下の典拠ファイルや事典に当該アーティストが採録されている場合は識別コードを記載した。

VIAF (バーチャル国際典拠ファイル)
ULAN (Union List of Artist Names)
Allgemeines Künstlerlexikon Online (AKL)
Benezit Dictionary of Artists
Grove Art Online
Web NDL Authorities (国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス)
Wikidata


全国美術館収蔵品サーチ「SHŪZŌ」

概要

全国美術館収蔵品サーチ「SHŪZŌ」は、日本全国の登録博物館、博物館相当施設が収蔵する美術作品の情報を集約したシステムです。
収録情報は、協力館より提供を受けた収蔵品データを基本としています。これに、国立アートリサーチセンターにおいて、収蔵館名の日英表記を付加し、日本語・英語での検索を可能にしました。また、特に日本アーティスト事典に収録されているアーティストの作品については、検索用タグとしてアーティスト名を付加しています。作品名・材質・技法等に英語表記を欠く作品レコードについては、英語での理解の補助となるよう、詳細表示画面に日本語から英語への機械翻訳機能を実装しました。
「SHŪZŌ」は、これまで国内外の美術研究者等から期待されてきた、特定の作家についての作品情報収集を可能にする本格的リサーチ・ツールの実現を目指しています。
ロードマップ(PDF, 2024/07/23)新規タブで開く

名称の由来

本システムの名称、全国美術館収蔵品サーチ「SHŪZŌ」SHŪZŌ: Japanese Museum Collections Search)は、 「コレクション」を意味する「収蔵」の発音が日本人のよくある名前(ファーストネーム)と共通していることに因んでいます。

収録基準

  • 美術館・博物館等、日本全国の公開施設の収蔵品(パブリック・コレクション)を対象とします。
  • 上記のうち、1801年以降に制作された美術作品を収録範囲とします(ただし、明らかに1801年以降の作品であっても、作家名や制作年が不特定あるいは空欄の作品データについては、データ処理の都合上、収録されないことがあります)。

収録方針

  • 収録データは、各機関から提供された情報(以下「提供情報」)に基づいています。未公開の業務用データや、オンラインではアクセス不可だった紙媒体の収蔵品目録・年報等も含まれます。ただし、上記収録基準により、各機関からの提供情報すべてが公開されているとは限りません。
  • 収録に際しては、提供情報の原表記を尊重し、原則として表記統一は行っていません。ただし、明らかな誤字・脱字の修正や、情報(文化財指定情報等)の補足のため、軽微な追加・変更を行う場合があります。
  • 特殊漢字等、原表記にしたがうことが困難な場合は、直後の角括弧[ ]内にカタカナで補記しています(読み不明の場合は「〓unknown characters」で記載)。
  • 検索の利便性を高めるため、検索タグとして、一部の作品データにはアーティスト名・美術館名の統制語彙を付与しています。
  • 提供情報の作品名・制作年・材質・技法等に英語表記がないときのため、詳細表示画面に機械翻訳機能を実装しました。画面右上の機械翻訳のスライドキーの切り替えにより表示・非表示を設定できます。

各テキスト項目

各作品の収録項目は次のとおりです。

作家名, 作品名, シリーズ名, 制作年, 材質、技法, 寸法、時間等, エディション、ステート等, 署名, 文化財指定, 所蔵, 所蔵番号, 来歴, 展覧会歴, 備考, 出典, 確認日
Artist, Title, Series title, Year, Medium, Dimensions/Duration, Edition/State, Inscriptions/Marks, Designation, Collection, Accession number, Provenance, Exhibition history, Notes, Source, Last confirmed by the collection

作家名, Artist
  • 上記のとおり提供情報の原表記にしたがった。姓と名の間のスペースの有無、姓名順・名姓順(とくに欧文表記の場合)などの表記統一は行っていない。
  • 複数作家が関わる作品で、各作家の役割データの提供があった場合は、「{作家名}({役割})」という形式で収録した。
  • 提供情報とは別に、検索用タグとして、日本アーティスト事典(DAJ)に採録されている当該アーティスト名を付与した。
作品名, Title
  • 提供情報に作品名の記載がない場合は「[未記入]」とした。
  • 提供情報にしたがい、「作品名」には原題もしくはその和訳を、「Title」には英訳もしくは和訳の元となった原題を収録した。日本語と英語、それ以外の言語のいずれが原題であるかは、作品によって異なる。
制作年, Year

提供情報に西暦と和暦がある場合は西暦を優先した。和暦のみの場合は和暦を収録した。

材質、技法, Medium

提供情報の原表記をそのまま収録した。
ただし、別表のとおりキャンバス、カンバス、キャンヴァスなどを類義語として登録し、提供情報の検索精度向上を図っている(後述「検索仕様」)。
材質の類義語一覧(PDF, 2022/01/01)新規タブで開く

寸法、時間等, Dimensions/Duration

提供情報の原表記をそのまま収録した。表記順の統一は行っていない。

文化財指定, Designation

国指定、県指定文化財などを記載した。必要に応じて指定日および指定番号を収録した。

所蔵, Collection

提供情報に所蔵者に関するデータがない場合は、提供機関名を記載した。

来歴, Provenance

提供情報に「来歴」として記載されていない場合でも、作品の収蔵年と購入・寄贈・管理替えが特定できる場合は、年度および作品の収蔵種別を「{年度}{経緯}」として収録した。 例:平成3年度の年報に掲載された購入作品は、「平成3年度購入」
提供情報に寄贈者等として個人名の記載があるときに「{個人名}氏」とした場合がある。

出典, Source

提供情報がデジタルデータの場合、「{機関名}提供データ」とした。各機関から紙媒体目録の提供を受け、当法人にてデジタルデータを作成した場合、書誌事項を収録した。

協力館からの提供情報の取り扱い

項目の割り当て(マッピング)

各機関からの提供情報は、別表のとおりSHŪZŌ項目に割り当てた。
項目の対応表(PDF, 2022/02/01)新規タブで開く

複数項目にまたがるデータの結合

各機関からの提供情報は、別表のとおりSHŪZŌ項目に割り当てた。
提供情報で複数項目に分かれていた記載されていたデータをSHŪZŌ項目に合わせて結合した場合がある。その際、次の場合を除いて、元の項目名を補記した。

  • 寸法・時間等:縦寸、横寸などの各数値が複数項目に分かれていることが明らかな場合。数値間は乗法記号(×)でつないだ。
  • 所蔵番号:複数項目に分かれている記号・数字が枝番であることが明らかな場合。記号・数字間はハイフン(-)でつないだ。
  • 来歴:受入年度、受入種別などが複数の項目に分かれている場合。

画像の取り扱い

独立行政法人国立美術館は全国美術館収蔵品サーチ「SHŪZŌ」における画像掲載に関して、著作権法第47条3項および著作権法施行令第7条の2第1項に基づき「原作品展示者に準ずる者」として文化庁長官の指定を受けています(令和4年2月8日指定新規タブで開く)。これにより、著作権保護対象の作品についても、一定の条件下に画像を公開できることとなりました。

関係法令

著作権法第47条3項新規タブで開く
著作権法施行令第7条の2第1項新規タブで開く

公開仕様について

  • 著作権保護期間の満了した作品、および著作権使用許諾を得た作品
    「SHŪZŌ」への掲載に際し、ウェブ閲覧に適したサイズに変換した。
  • 著作権保護期間内の作品(撮影者の著作権も含む)
    以下の理由により、32,400画素に変換した。
    1. 著作権法47条に基づき、著作物を「必要と認められる限度」内で、「著作権者の利益を不当に害すること」がないようにする。
    2. 関係団体間で協議・策定された「美術の著作物等の展示に伴う複製等に関する著作権法第47条ガイドライン新規タブで開く」の基準(32,400画素以下)に準拠する。

画像の利用について

サイト上の画像の利用に際しては、各作品ページの画像下部に表示される説明に従ってください。

検索仕様

フリーワード検索

  • 作品名、作家名、制作年、素材・技法などの項目間を横断して検索可能。
  • スペースで区切り複数の検索語を入力することで、AND検索が可能。

詳細検索

項目間はANDで結合。入力項目を増やすほど検索結果を絞り込むことになる。
以下の項目で検索可能。

  • APJ ID, 分野, 作家名, 作品名およびシリーズ名, 制作年, 材質、技法, 寸法、時間等, 署名, 所蔵, 所蔵番号, 来歴, 展覧会歴
  • 制作年:「1960」と指定した場合、「1960年頃」と登録されている作品も検索する。「From」のみが指定されたときは、その年以降、「to」のみが指定されたときは、その年以前が対象になる。
  • 材質、技法:上述のとおり、「SHŪZŌ」収録データは提供情報に依拠しているため、キャンバス、カンバス、キャンヴァスや、アクアチント、アクアティントなどの表記ゆれが起きているが、検索精度向上のため、それぞれを類義語として検索システムに登録した。
    材質の類義語一覧(PDF, 2022/01/01)新規タブで開く

共通

  • フリーワード検索も詳細検索も、単語レベルでの部分一致により絞り込まれる。
  • 検索結果は、制作年(古い順/新しい順)や作家名(A-Z/Z-A)などで並び替え可能。

日本の現代アート展覧会 1945年以降

概要

「日本の現代アート展覧会 1945年以降」は、戦後、国内外の美術館等で行われた日本の近現代美術の展覧会に関する情報を集約したリソースです。収録データは、「日本の美術館における現代美術展」(中島理壽編)、「国外で開催された日本現代美術展」(光山清子編)、「日本の美術展覧会記録1945–2005」(国立新美術館編/中島理壽監修)「日本の芸術祭、アート・プロジェクト」(特定非営利活動法人アート&ソサイエティ研究センター編)などを出典としています。
2026年2月に「日本の美術展覧会記録1945–2005」(国立新美術館編/中島理壽監修)と「日本の芸術祭、アート・プロジェクト」(特定非営利活動法人アート&ソサイエティ研究センター編)から情報を追加しました。

収録内容

展覧会に関する次の調査成果を出典としています。

  1. 中島理壽編『日本の美術館における現代美術展: 開催記録とその展覧会カタログ一覧増補版』 東京: 文化庁, 2021年.
  2. 光山清子編『国外で開催された日本現代美術展(1945年以降)』 東京: 文化庁, 2021年.
  3. 国立新美術館編/中島理壽監修「日本の美術展覧会記録1945–2005」
  4. 特定非営利活動法人アート&ソサイエティ研究センター編「日本の芸術祭、アート・プロジェクト」
  5. その他

各出典について

(1)中島理壽編『日本の美術館における現代美術展: 開催記録とその展覧会カタログ一覧増補版』 東京: 文化庁, 2021年.
PDF(12MB/全1,883ページ)
  • 日本国内の美術館における現代美術展情報を収録。第1部「現代美術展一覧」、第2部「現代美術展カタログ一覧」の2部構成。日本語。タイトルのみ、英語併記。2021年6月3日現在の情報を収録。
  • 収録対象は、戦後に日本国内の主な国立美術館、公立美術館、私立美術館の学芸員(研究員)らによって企画・開催された日本の現代美術展。
  • 東京都美術館(旧館、1926–1975 年)等の貸館会場・貸館部門の展覧会、美術大学併設の美術館、自館コレクションをテーマとした常設展や小規模企画、アンデパンダン展や一般公募のコンクール展、地域の国際芸術祭、個展(二人展・三人展も個展に準ずる)等は収録対象外。
  • 件数は1,926件。
  • 2021年3月にPDF版を公開、2022年2月にデータベース「日本の現代アート展覧会」を構成するデータとして公開。
(2)光山清子編『国外で開催された日本現代美術展(1945年以降)』 東京: 文化庁, 2021年.
PDF(843KB/全42ページ)
  • 収録対象は、主に1945年から1995年までの期間に西欧で開催された日本現代美術展。
  • グループ展、日本の動向を紹介するテーマ展を収録。個展・⼆⼈展の類は除外。
  • 美術館ないしそれに相当する組織で開催されたものを収録。ただし例外もある。
  • 日本語・英語併記。
  • 件数は31件(データベース上は会場別に151レコード)。
  • 2021年3月にPDF版を公開、2022年2月にデータベース「日本の現代アート展覧会」を構成するデータとして公開。
(3)国立新美術館編/中島理壽監修「日本の美術展覧会記録1945–2005」

ウェブサイト:日本の美術展覧会記録1945-2005

  • データベース「日本の美術展覧会記録1945-2005」(レコード数33,392件)より、日本の近現代美術作家の個展・二人展・三人展等のデータを抜粋。
  • 「日本の美術展覧会記録1945-2005」は、平成14年度文化庁委嘱事業「日本の美術展覧会開催実績1945-2000」報告書、同15年度文化庁委嘱事業「日本の美術展覧会開催実績2001-2003」報告書、同19年度国立新美術館「日本の美術展覧会開催実績2004-2005」報告書の合本『日本の美術展覧会開催実績1945-2005』(いずれも中島理壽氏監修)をもとに、国立新美術館が編集したものである。
  • 収録対象は、原則として美術館主催の企画展・特別展。
  • 件数は約8,000件。
  • 2026年2月に追加公開した。
(4)特定非営利活動法人アート&ソサイエティ研究センター編「日本の芸術祭、アート・プロジェクト」
  • 日本国内各地域で開催されている芸術祭、アート・プロジェクトを収録。
  • 収録対象は、特定非営利活動法人アート&ソサイエティ研究センターが管理する資料群「全国アート・プロジェクト資料」を中心に関連資料を参照してリスト化された芸術祭、アート・プロジェクト。
  • 原則として各典拠の表記を採用しているが、検索の便宜のため角括弧[ ]で言葉を補った場合がある。
  • 件数は360件。
  • 2026年2月に追加公開した。
(5)その他
  • 上記(1)〜(4)以外に収録したデータを以下に例示する。
  • 光山清子氏より提供を受けた上記(2)の編纂後に調査で判明した展覧会データ。非西洋、非ファインアート、1996年以降の展覧会データも含む。
  • 光山清子氏より提供を受けたジャパン・アート・フェスティバル展データ(第1回展のみ、上記(2)に収録済み)。2025年5月受領。同氏の著作『海を渡る日本現代美術: 欧米における展覧会史1945~95」(勁草書房、2009年)の巻末「展覧会リスト」中のジャパン・アート・フェスティバル展に関する覚書(48–52頁)を踏まえたものとなっている。著者の許可のもと以下に当該箇所を転載する。

    ジャパン・アート・フェスティバル(JAF)展のリストを作成するにあたっては、幾つかの困難があった。まず、その資料がまとまって保管されているような所はなく、存在すると考えられるすべての資料が手元にそろったわけではない。今後、未入手の展覧会カタログや現地で作成されたパンフレット類などの資料もでてくるとよいと思っている。

    具体的には、JAF展カタログのほか、国際芸術見本市協会の会報全号と、『ジャパン・アート・フェスティバル10周年記念展』(ジャパン・アート・フェスティバル展10周年を記念して1977年に東京・日本橋高島屋で行われた展覧会の図録)、「事業概要」(昭和49年度・51年度)などを参考にして、当時の状況を想定しながら総合判断を下しつつ本リストを作成した。

    最も大きな困難は、これら資料間に見られるデータの不一致であった。それらのすべてを解決できたわけではないが、JAF展の概要を知るに足るリストの内容となっているはずである。展覧会カタログについては、それが展覧会前に作成されるという性格から、カタログに記載されたデータどおりに行われなかった可能性も考慮しなければならない。このようなことに加えて、JAF展の場合には、第1会場用に作成されたカタログが巡回先でも使われたり、新たに作成されたりもした。また、作成されなかった場合もあった。

    本論でも述べたように、JAF展の回数は会計年度に基づいて付けられている。例えば、米国のロスアンゼルスとフェニックスに巡回された第4回JAF展の内容は第3回JAF展として米国に巡回されたものの延長であり、実際に第4回JAF展公募に基づいて組織されたものはパリ会場に送られた。そして、その内容がマルセイユとミュンヘンに送られたのだが、それらは次の会計年度に開催されたため、第5回JAF展となっている。…(中略)…

    以下、データの処理方法も含めて本リストに関する留意事項を挙げたい。資料収集のみならず、次に述べるような情報選択についての判断を下すにあたっては、国際芸術見本市協会の事務局長でいらした金澤毅氏に多大なご協力を頂いた。

    展覧会会期
    展覧会の会期はJAF展カタログに記載されていない場合もある。『ジャパン・アート・フェスティバル10周年記念展』に記載されている展覧会データと「事業概要」(昭和49年度・51年度)の記載内容は一致しているが、それらと会報記載のデータが異なる場合も見られた。その場合には、本リストでは原則的に会報に記載されているデータを重要視した。その理由は、それらが展覧会開催により近い時点で発表されたからである。
    展覧会名・共催者名
    展覧会名には巡回先によって副題が付けられたり、あるいは副題が変わったりしている。また、共催者も基本的には巡回先会場となる組織の名前が挙げられることが多い。それらの共催者の具体的協力の程度もさまざまであったと考えられる。このようなことから、リストの内容があまりに煩雑になることを避けるため、展覧会名の副題と共催者名は記載していない。
    選考委員・公募審査員
    招待作家を選んだ者を「選考委員」、公募作家を選んだ者を「公募審査員」としてリスト内にそのメンバーを記載した。第1回および第2回は招待作家のみで構成されていたので「選考委員」のみ、第4回は公募作家のみで構成されていたので「公募審査員」のみが記載されている。
    第3回と第5回以降のJAF展は招待作家及び公募作家で構成された。そのうち第3回では選考委員と公募審査員の間にメンバーの相違が確認されている。そのほかの回は両者は同じメンバーとして記載されている。会報や国内展パンフレットに記載されたメンバーとJAF展カタログに記載されたメンバーとの間に若干の相違が見られる場合もあるが、直前に追加メンバーがでたりするなど、種々の事情によるためということなので、本リストには展覧会カタログに記載された内容を最終データとして採用した。
    出品作家数・作品数
    JAF展の特徴としてそれが各地に巡回されたことから、当然展覧会内容も時には現地会場の状況に合わせて変更する必要があったことは容易に想像される。巡回中に作品を販売したり寄贈したりすることもあり、現地作家を招待作家として加えることもあった。したがって、日本から送り出した最初の展覧会内容とは異なる場合がある。だが、それらについての正確な情報を把握することは、前途したような資料の状況からも困難であった。
    出品作品数については、『ジャパン・アート・フェスティバル10周年記念展』に記載されている展覧会データと「事業概要」(昭和49年度・51年度)の記載内容は一致しているが、それらが会報での発表内容やJAF展カタログの記載内容と必ずしも一致しているわけではない。しかし、わずかの例外を除いて、10周年記念展カタログと『事業概要』のデータを採用した。
    出品作家数については、まとめて公表されている場合が少なく、公表されている数字がJAF展カタログの内容と一致しない場合もあり、会報、国内展パンフレット、JAF展カタログなどを突き合わせながら総合判断を下すようにした。
    JAF展を考えるうえでは、全員が招待作家から構成された第1回・第2回を除いて、第3回以降についてはその成立と流れを大きく2段階に分けると理解し易い。すなわち、第1段階として、公募作家に招待作家を加えて展覧会を構成し(第4回は公募作家のみ)、それを国内で展観した後に海外に送り出し、第1会場で立ち上げる時までを1つの流れとしてとらえる。第2段階はその後の巡回活動であり、巡回先での展覧会内容は状況に応じて変更が加えられた。
    JAF展の事業内容を把握するためには、多くの場合に第1会場の内容が最も重要となってくる。そこで、本リストに記載する出品作家数・作品数についても、第1会場についてのデータを中心に考えるようにして、巡回先についてはできるだけ実態に近いデータを記載するように努めた。いずれにしろ、これらは展覧会規模を考えるうえで参考となる概数と考えて頂きたい。
    出品作家内容
    出品作家数とも関連するが、JAF展が巡回展であるという特徴から出品作家にも若干変更があったことが推察される。また、使用した資料間に不一致も見受けられる場合があり、正確な内容を把握しきれない場合もあった。
    前途したように、第1会場がその展覧会の内容を知るために最重要であるという視点から、展覧会内容が組織されるにあたって会報に発表された作家名を基本データとすることにした。だが、実際には第1会場で展覧会を立ち上げる際に何らかの理由で若干変更があったことも考えられるし、特に巡回先では現地作家を加えることもあった。…(中略)…
    作品分類
    「絵画」「版画」「彫刻」あるいは「平面」「立体」というような作品の分類の仕方は、第4回JAF展を機に大きく変化している。すなわち、第3回までは、会報でもJAF展カタログでも「絵画・版画・彫刻」という伝統的な分類表記が使われているが、第4回以降では、当時の現代美術の流れを反映してか、会報でもカタログでも「平面・立体」という表記が使われている。
    ただし、第4回以降も、会報では「平面」、「立体」に加えて「版画」が独立した分野として扱われていることが多い。その一方で第6回以降の海外向けJAF展カタログでは「平面」と「立体」に絞られている。このような版画の扱い方に関する二面性が示唆するところは興味深いが、ここではリスト編集の視点からこの点を指摘するにとどめたい。なお、グッゲンハイム美術館との共催で開催された第5回JAF展では、会報では「平面・版画・立体」という分類表記だが、グッゲンハイム展カタログでは、その分類表記は「Painting」「Graphics and Photographs」「Sculpture and Concept」となっている。これはグッゲンハイム側の意向によるものと考えられる。
    リスト作成の常として当初は一貫性をもってこれらを統一しようとしたが、このような作品分類表記の変化そのものもまた、JAF展の変遷をよく表していると考えられるので、あえて統一はしなかった。結論として、第1回から第3回までは「絵画・版画・彫刻」という分類表記を採用し、第4回以降は、会報に記載された際の分類表記、すなわち「平面・版画・立体」ないしは「平面・立体」を採用した。また、同じ作品でもJAF展カタログでは会報で記載された作品分類とは違う分類に入っている場合もあったが、便宜上、会報発表による分類を採用した場合が多い。
 

収録項目

各展覧会の収録項目は次のとおりです。

APJ ID, 展覧会名, 会場, 地域, 会期, 主催等, 出展作家, コミッショナー・キュレーター等, 展覧会カタログ, 備考, 出典, 最終更新日

検索仕様

詳細検索

上記の「収録内容」に掲げた(1)~(5)の出典で絞り込むことが可能です。


日本の画廊・アートスペース

概要

日本における美術の発表の場として大きな役割を果たし、国際的なネットワークの重要な拠点となってきた画廊・アートスペースの基本情報を収録したリソースです。

収録基準

以下の各出典に掲載された画廊をおもな収録対象としました。収録対象は今後、拡大していく予定です。

  • 『美術手帖増刊 美術年鑑』(東京:美術出版社。以下、『美術手帖年鑑』)
    1957, 1958, 1960, 1962, 1965, 1969, 1972, 1975, 1979, 1983, 1986, 1990, 1994, 1998, 2002, 2006
  • 『決定版 東京アートガイド』(東京:美術出版社、2013年)
  • 上記に収録されているものの、以下の施設については記載を省略した場合があります。
    1. 「美術館」「ミュージアム」と称している施設
    2. 公共機関が設置した施設
    3. 百貨店、書店、喫茶店などに併設の施設
    4. 教育機関が設置した施設
    5. 作品展示販売を主な業務としない企業が運営する施設
  • データベースへの収録に際しては、画廊発行の展覧会案内や公式ウェブサイト、さらに有識者への聞き取りに基づき、必要に応じて情報を追記更新しました。
  • 特殊漢字等、出典の原表記にしたがうことが困難な場合は、直後の角括弧[ ]内にカタカナで補記しています(読み不明の場合は「〓unknown characters」で記載)。

画廊の変遷とレコード作成基準

  • 画廊の名称が異なっていても、文献や記録等により名称変更の経緯が明らかで、同一画廊であることが確実視できる場合は1レコードにまとめました。
  • 以下のような場合はレコードを別にしました。
    1. 同時期に別店舗(同一住所の場合も含む)での営業を行っていた場合
    2. 複数の画廊が一つの画廊になった、または一つの画廊が複数の画廊に分かれた場合
    3. 関連していることは判明しているが、同一画廊と特定することが難しい場合

収録項目

エリア
  • 画廊が所在する都道府県名を記載した。
  • 移転等により所在地が複数にわたった場合はそのすべてを記載した。
画廊名
  • ローマ字表記は翻訳スタイルガイドBunka-cho Art Platform Japan Translation Project Style Guide(PDF)新規タブで開くにしたがい、アメリカ議会図書館作成のALA-LC翻字表(PDF)新規タブで開く(修正ヘボン式)を採用する。
  • ローマ字の場合、頭文字のみ大文字とし、後は小文字とした。ただし、略称の場合は全大文字とした。
  • Index nameは、英語またはそれ以外のローマ字表記が調査によって明らかな場合はその表記を用い、不明の場合はローマ字読みを採用した。
  • 画廊名に以下のカタカナ表記がある場合は、英語での利用者の利便性を考慮しIndex nameでは以下のとおり変換した。
    1. ギャラリー⇒Gallery
    2. ギャルリー, ギャルリ⇒Galerie
    3. ガレリア⇒Galleria
    4. アート⇒Art
    5. スペース⇒Space
    6. コンテンポラリー⇒Contemporary
    7. フォト⇒Photo
    8. アトリエ⇒Atelier
    9. サロン⇒Salon
  • ひらがな読み (transliterated hiragana)、画廊が用いていた表示用の名称 (display name)、過去の名称 (former name) 等が明らかな場合は記載した。
設立年
  • 不明の場合は括弧( )で情報を補記した場合がある。
閉廊年
  • 不明の場合は括弧( )で情報を補記した場合がある。
所在地
  • 典拠となった『美術手帖年鑑』(BTN: 美術手帖年鑑)の出版年を所在地の末尾に括弧( )で記載した。
  • 同番地でビル名のみの変更は「(ビル名変更)」、町名および番地の変更は「(町名変更)」を所在地に追記した。
  • ビル名の前に半角スペースを加える、階数を表す「F」は全て半角とするなど、表記統一を一部行った。明らかな誤りは修正した。
経営者
  • 文献や記録により在職していることが確認された年(西暦4桁)とその典拠を以下の略号により括弧( )で補った。
    1. BT: 美術手帖年鑑
    2. WEB: 公式ウェブサイト
    3. INT: 関係者インタビュー
    4. RES: アートプラットフォーム事業による調査
書誌(関連文献)
  • 『美術手帖年鑑』、公式ウェブサイトなど、データ作成の典拠となった情報源を記載した。
  • 「画廊ファイル、東京文化財研究所」と表記がある場合は東京文化財研究所が所蔵する画廊資料を参照したことを示す。
  • 記載方法はシカゴマニュアルを参考にした。
活動年代
  • 『美術手帖年鑑』およびその他の資料に掲載されていた情報を参考に年代情報を付加した。今後情報が追加更新される場合がある。

APJ文献データベース

概要

「APJ文献データベース」は、アートプラットフォームジャパン(APJ)内で参照・紹介した、日本の近現代美術に関する文献のデータベースです。2026年2月現在のデータ数は1,782件です。

収録内容

アートプラットフォームジャパン内で参照・紹介し文献の書誌情報を収録しています。以下に例示します。

  1. 全国美術館収蔵品サーチ「SHŪZŌ」新規タブで開くで各作品レコードの典拠となった収蔵品目録、年報。
  2. 文献を知る新規タブで開く」ページに収録した英訳文献の原本である日本語文献。
  3. 日本の現代アート展覧会1945年以降新規タブで開く」に収録した展覧会のカタログ。
  4. 過去の日本の美術館収蔵品目録新規タブで開く」ページ収録の国内博物館・美術館収蔵品に関する総合目録。
  5. その他

収録項目

各文献の収録項目は次のとおりです。

APJ ID, 書誌情報, 略称, 著者, 刊行年, 備考, 最終更新日

このほか、個別詳細画面に「図書館で入手する」項目を設けました。国立国会図書館サーチや国立情報学研究所学術情報ナビゲータ(CiNii)等における当該書誌レコードへのリンクが設置されています(ただし一部に限ります)。

検索仕様

詳細検索

キーワード検索の「英訳あり」にチェックを入れると、本サイトで提供している英訳文献(国立アートリサーチセンター翻訳事業および前身の文化庁アートプラットフォーム事業にて翻訳された文献)に検索結果を絞り込むことができます。


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