海外出版
KuroDalaiJee
『Anarchy of the Body: Undercurrents of Performance Art in 1960s Japan』
出版社：Leuven University Press／刊行：2023年／ISBN: 9789462703537
戦後日本前衛美術研究家の黒ダライ児氏による『肉体のアナーキズム：1960年代・日本美術におけるパフォーマンスの地下水脈』を文化庁アートプラットフォーム事業で翻訳し、ベルギーの学術出版社Leuven University Pressより刊行いたします。
本書では、膨大な資料と長年の調査により、日本各地の美術グループ・個人美術家によるパフォーマンスの実践が、美術のみならず日常生活における制度化への抵抗を継承していった事実が明らかにされています。美術家たちの軌跡を辿り、当時の日本における社会・文化・政治の文脈に位置づけることで、戦後日本前衛美術史の欠落を補填する内容となっています。膨大な図版と詳細な年譜を含む総752 頁、資料としても圧巻のボリュームを誇る一冊です。
日本語版：
黒ダライ児『肉体のアナーキズム：1960年代・日本美術におけるパフォーマンスの地下水脈』
出版社：grambooks／刊行：2010年／NDLリンク
2010年度文化庁芸術選奨新人賞【部門：評論等】受賞
Kitazawa Noriaki, Kuresawa Takemi, and Mitsuda Yuri
and introduction by Kajiya Kenji
『History of Japanese Art after 1945: Institutions, Discourse, Practice』
出版社：Leuven University Press／刊行：2023年／ISBN: 9789462703544
制度論を軸に、幕末から2010年代に至る日本社会における美術の展開を編纂した『美術の日本近現代史』は、日本の近現代美術に関心のある一般の読者から、学生、研究者の基礎資料として必読の書籍です。専論による通史は初の試みで、日本語版は構想15年の歳月をかけて刊行された総956頁におよぶ壮大な一冊です。
そのなかから、戦後以降の章（日本語版pp. 527–836）を英訳し、加治屋健司氏による書き下ろしのintroductionとともに、ベルギーの学術出版社Leuven University Pressより刊行いたします。日本現代美術の通史を理解できる、貴重な英語の資料です。
日本語版：
『美術の日本近現代史：制度・言説・造型』
編集：北澤憲昭、森仁史、佐藤道信／出版社：東京美術／刊行：2014年／NDLリンク
28頁18～21行に、以下の誤りがございましたので、ここに訂正いたします。
（誤）In 2017, the University of Tokyo Cooperative Association (Co-op) was found to have disposed of a painting by Usami Kenji—Kizuna [Bonds]—that had hung in the Central Cafeteria of the Hongo Campus during repairs the previous year.
（正）In 2018, the University of Tokyo Cooperative Association (Co-op) was found to have disposed of Kizuna [Bonds], a painting by Usami Kenji that had hung in the Central Cafeteria of the Hongo Campus for more than forty years, during repairs the previous year.
加治屋健司氏が本書のために書き下ろしたintroductionの日本語原文をここに公開いたします。
PDF1.96MB／全24ページ