W953135

迷宮のある僧院

Monastery with Labyrinth

保田 春彦

YASUDA Haruhiko

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詳細情報
作家名

保田 春彦

YASUDA Haruhiko

作品名
迷宮のある僧院Monastery with Labyrinth
制作年
1981
材質、技法
Iron
寸法、時間等
2点組:72×150×30、71×60×30
所蔵
東京都現代美術館Museum of Contemporary Art Tokyo
所蔵番号
1975-00-4171-000
備考
70センチほどの高さの鉄の直方体に、一定の幅を保ち幾何学的に彫りめぐらされた溝。その様子はまさしく、空高くから見下ろした何処かの都市や遺跡の迷宮のようである。保田は、初め具象的な彫刻を制作していたが、1968年に約9年にわたる長いイタリア留学の末帰国してからは、都市や遺跡など、建築を思わせる抽象彫刻を制作してきた。それらは、上空高くから見下ろしたような客観的視点をとっており、時には彼が訪問したことのある具体的なイタリアの地名を付したものもある。しかし、それらの作品はいずれも彼が訪問したという経験や実在性などの温もりやセンチメンタルを一切排除し、冷やかなまでのストイックさと静謐さを湛えている。1981年に制作された本作品でも、俯瞰の視点から捉えた僧院には、厳粛さと寂寥感が漂い、固有性が消滅し、また外観は無機質で殺伐としていながらも、内部では人々の生の葛藤が錯綜する、現代の都市の様相を見ることができる。(A.T.)
  • 東京都歴史文化財団「Tokyo Museum Collection (ToMuCo)」より取得した収蔵品データ. 取得日2022-01-21.
  • 2024-12-10
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