- 作家名
川村曼舟
KAWAMURA Manshū
- 作品名
- 嵐山春雨Arashiyama Spring Rain
- 制作年
- 制作年不詳Unknown
- 材質、技法
- 絹本着色, 軸装Color on silk, Hanging scroll
- 寸法、時間等
- 124×35.9(素材全体:212×55.3)
- 署名
- 右下:曼舟 「□□□□」(白文方印)Signed and sealed lower right: 曼舟 「□□□□」(白文方印)
- 所蔵
- サイトウミュージアムSaitou Museum
- 所蔵番号
- 1636000
- 備考
- 作品解説: 掛軸の縦長の画面に合わせて嵐山の風景が切り取られている。一般的に景色は横長の画面であれば広がりを表現しやすいが、本図は縦長の特性を生かして、春の雨が天から川面へと連続して降り注ぐ様子を表している。川面近くに一羽のカササギが雨に打たれながら飛んでいるところに情緒を感じさせるが、川波を表す水平線と雨の垂直線が深みをもって折り重なる本図の見どころへと鑑賞者を誘導する役割をカササギが担っているのかもしれない。 京都市西部に位置する嵐山一帯は、風光明媚な観光地として親しまれている。一般的に美しい絵のような風景が、かならずしも絵になる風景とは限らない。それでも嵐山が多くの画家によって描かれているのは、四季折々に見せる景色や、文学や歴史で彩られた独特の魅力があるからなのかもしれない。 川村曼舟は京都市立絵画専門学校(現在の京都市立芸術大学)教授、校長として後進の指導にあたった画家である。嵐山の渡月橋付近に居を構えながら、見慣れた景色をパターン化することなく様々な実験と研鑚をおこなった。 本作は掛軸の縦長の特性を生かして、春の雨が天から川面へと連続して降り注ぐ様子が描かれている。川面近くには一羽のカササギが雨に打たれながら飛んでおり、情緒を感じさせる。さらにこのカササギは、川波の水平線と雨の垂直線が折り重なる、この絵の見どころへと鑑賞者を誘導する役割も担っている。
- サイトウミュージアム作成データ. 提供日2025-03-31.
- 2025-07-08
- 2025-07-08