文化庁現代アートワークショップ:アーカイブ動画公開

2022年9月23日、24日

ワークショップ

アーカイブ動画を公開しております。ぜひご覧ください。

文化庁現代アートワークショップ




レポート記事
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開催概要

日程: 2022年9月23日(金・祝)、9月24日(土)
参加方法: ZOOMウェビナー
言 語: 日本語、英語(日英同時通訳あり)
参 加 費: 無料(事前登録制)
定員: 500名
申込期限: 2022年9月22日18:00(定員になり次第締め切ります)

プログラム概要

文化庁では、2018年度から日本の現代アート振興ならびに国際的な発信をめざし、「アートプラットフォーム事業」を推進しています。その一環として、現代アートに関わる国内外の専門家相互の顔の見える国際的ネットワーク構築を目指し、「文化庁現代アートワークショップ」を開催してきました。これまでも文化庁の事業として日本の現代アートを起点にしながら、同時にそれをいかにトランスナショナルな観点から議論できるかを重視してきましたが、文化庁の委託事業として最終年度となる今年度、第4回目では、これまで五カ年の取り組みの総括的なプログラムとして捉えます。具体的には、この間のアジア太平洋地域の現代アートにおける新しい動向、ネットワーキングの拠点について学びつつ、美術館活動やキュレーションの実践、ならびにアカデミアにおける議論から、特定の地域における美術および美術史の発信と需要、共同研究、次世代への知識や経験の継承等について共に考えを深める機会にしたいと考えています。


セッション1:アジア太平洋地域の新しいネットワーク

9月23日(金・祝) 13:00〜16:00
過去5年間に開館・拡張したアジア太平洋地域の新美術館とその思想について、各地域の事例を学び議論する機会とする。そして国際交流基金のアジアネットワーク構想を振り返りながら、アジア太平洋地域の新しい国際ネットワークについて考察する。

◎モデレーター:植松由佳(国立国際美術館学芸課長)
◎発表者:

  • 皮力(M+ シニアキュレーター)
  • パク・ジュウォン(韓国国立現代美術館)
  • 古市保子(元 国際交流基金アジアセンター 美術コーディネーター)


    セッション2:アーティスト・プレゼンテーション

    9月23日(金・祝) 16:30〜19:30
    文化庁アートプラットフォーム事業では、トランスナショナルな観点からの持続的なアートの発展を目指してきた。そうした観点を踏まえ、国内外で制作、発表を行っているアーティスト4組に話を聞く。ジェンダー、ナショナルアイデンティティといった社会における固定概念に揺さぶりをかけ、多様なメディアを用いながら、領域横断的な作品制作を続けている彼女・彼らのこれまでの作品を通した実践と進行中のプロジェクトについて聞く機会としたい。

    ◎モデレーター:大舘奈津子(芸術公社、一色事務所)、成相肇(東京国立近代美術館美術課主任研究員(コレクション情報発信室長))
    ◎発表者:

  • スクリプカリウ落合安奈(美術家)
  • 潘逸舟(美術家)
  • MES(アーティスト・デュオ)
  • 百瀬文(アーティスト)


セッション3:海外における近現代日本美術の展示と言説

9月24日(土) 9:30〜12:30
明治以来、海外とりわけ欧米に向けて、日本は博覧会や展覧会あるいは書籍を通して自国の美術を紹介してきた。そのように発信された近現代日本美術の展示と言説は国外においてどのように受容されたのか。文化庁アートプラットフォーム事業では近現代日本美術に関する重要文献を翻訳してきた。この5年間の活動を歴史的な視点で考察するために、国外における近現代日本美術の展示と言説について、その発信と受容のあり方を歴史的に考察する。

◎モデレーター:加治屋健司(東京大学大学院教授)
◎発表者:

  • バート・ウィンザー=タマキ(カリフォルニア大学アーヴァイン校教授)
    「アメリカにおける現代日本美術展の反響 1986‒1990」
  • ガブリエル・リッター(カリフォルニア大学サンタバーバラ校准教授)
    「「夏への扉」から「ウィンター・ガーデン」へ 日本のマイクロポップ世代のグローバルな受容」
  • チェルシー・フォックスウェル(シカゴ大学准教授)
    「アメリカの美術館における戦後・現代日本美術展覧会の近年の傾向 成長と多様性の促進を見据えて」

セッション4:国際的ダイアログを生み出すために、そのケーススタディ

9月24日(土) 16:30〜19:30
美術、文化の発信は、展覧会、芸術祭などのプログラム開催、コンテンツの書籍化やウェブサイトの構築、レクチャーやアカデミックなコースの実施など、様々なメディア・方法によって行うことが可能であり、過去5年の文化庁アートプラットフォーム事業の活動においても複数の事業を複合的に推進してきた。一方向的な発信から、それぞれのコンテンツが、しっかりと受け止められ、双方向的な活発なダイアログへと展開するために、受け手を見据えた発信や手法、アウトリーチが重要となる。本セッションでは、国際的なダイアログを生み出すために、誰に向け、どんな活動が行われているか、美術館、ビエンナーレ/芸術祭、アカデミーなど異なるプラットフォームでの事例紹介から、文化発信と需要の課題について話し合いを深める。

◎モデレーター:神谷幸江(美術評論・キュレーター)
◎発表者:

  • アデ・ダルマワン(ruangrupa設立メンバー・スポークスマン/documenta 15ディレクター)*
    「Lumbung: Documenta 15—a space as a living room for citizens」
  • 中村史子(愛知県美術館学芸員)
    「誰と対話するの?:『国際芸術祭あいち』の場合」
  • 崔敬華(東京都現代美術館学芸員)
    「「いまここ」の拡張に向けて」
  • キャロル・インハ・ルー(ヨコハマトリエンナーレ2023アーティスティック・ディレクター)
    「International Exchanges That Prioritize Specific Experiences」


    登壇者詳細

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