- 作家名
鹿子木孟郎
KANOKOGI Takeshirō
- 作品名
- 吉野山ニ於テAt Mt.Yoshino
- 制作年
- 制作年不詳Unknown
- 材質、技法
- 油彩・板, 額装Oil on board, Framed
- 寸法、時間等
- 33.5×45.4;外寸:50.5×62.3×7
- 署名
- 右下:「孟」の書印 / T. Kanokogui Signed lower right: 「孟」(書き印) / T. Kanokogui
- 所蔵
- サイトウミュージアムSaitou Museum
- 所蔵番号
- 1835000
- 備考
- 作品解説: 吉野山は桜の名所としてあまりに有名だが、新緑や紅葉の季節、さらには雪景色も人気がある。本作は若草色の葉があちらこちらに見られ、遠くの山には雲海が広がっている。桜の季節を過ぎた春の早朝であろうか。鹿子木は油絵の本場、ヨーロッパで厳格なアカデミックの教育を受けた画家である。描く対象物を正確にとらえる訓練はもちろんのこと、解剖学的な知識の習得、歴史や風俗を題材に画面を構成する手法の探求などを徹底的に学んだ。そして、帰国後は京都や大阪で多くの画家を育てた。このような経歴の鹿子木が、画用の板を携えて吉野の山を登り、自然をいつくしみこんな楽しい絵を描いた。木々や山が会話しているかのような風景画は、東洋の山水画に通じるものである。文化の交流がもたらす豊かさは、日常を感じさせる作品の中にこそ見いだせるのかもしれない。
- サイトウミュージアム作成データ. 提供日2025-03-31.
- 2025-07-08
- 2025-07-08