- Artist
小山田 二郎
OYAMADA Jiro
- Title
- 鳥女Bird Woman
- Year
- 1961
- Medium
- 油彩/カンヴァスOil on canvas
- Dims/Durs
- 145.5×97.5
- Collection
- 東京都現代美術館Museum of Contemporary Art Tokyo
- Accession number
- 1989-00-0064-000
- Notes
- 白く禿げ上がった額の下に、まるで鷹のように鋭い目付きで左方をみつめる横顔がある。しかし、それ以外の部分は輪郭を含め全て曖昧に放っておかれている。さらに、その薄塗りの表面は無数の線で細かく傷つけられているため、暫く画面を凝視して漸く、どうやらその頭部が鳥らしいと了解されるのである。rn1930年代半ばシュルレアリスムのグループ「アニマ」に参加した小山田の絵画に、初めて「鳥女」が登場したのは、1940年代初頭のことである。頭部が鳥、身体が人間という、シュルレアリスムのコラージュの技法によって構成される鳥女は、画家の内部で飼い馴らしながら抱え込む存在として、40年余にわたって中心的なモティーフとして画面を支配することになる。それは、同じくシュルレアリスムの画家エルンストが繰り返し描く、エロスによって見るものを当惑させる鳥女とは異なり、画家の内面を凝視するとともに、画家自身の異形として、社会を見つめているかのようだ。第4回現代日本美術展出品作。(N.S)rn
- Data extracted from ToMuCo Tokyo Museum Collection by Tokyo Metropolitan Foundation for History and Culture (Tōkyōto Rekishi Bunka Zaidan). Extracted January 21, 2022.
- 2024-12-10