- Artist
岡田三郎助
OKADA Saburōsuke
- Title
- 巴里郊外の森Forest Outside Paris
- Year
- 1900(明治33)年1900
- Medium
- 油彩・キャンヴァス, 額装Oil on canvas, Framed
- Dimensions/duration
- 32.5×40.7;外寸:8.5×63×56
- Inscriptions/marks
- 左下:S. OKADA / 1900Signed and dated lower left: S. OKADA / 1900
- Collection
- サイトウミュージアムSaitou Museum
- Accession number
- 1455000
- Notes
- 作品解説: 岡田三郎助が文部省留学生としてはじめて渡欧滞在した際に描かれた作品。当時パリには日本人芸術家は少なく、三宅克己がアメリカで資金を稼いでやっとの思いでパリに滞在した際、岡田の恵まれた境遇を羨んでいる。岡田はパリを拠点にたびたび郊外を訪れ写生したようだが、本作もその1点。東京藝術大学大学美術館に1899年作となる《ムードンの夕暮れ》という作品があり、雰囲気が似ていることから同地を描いた可能性がある。細かい織り目のキャンヴァスを生かして滑らかなタッチで描かれている。木々のかたまり以外に主だった取っ掛かりがない風景は捉えるのがむずかしいはずだが、むしろその空漠とした雰囲気や静けさを表現することが岡田の狙いだったのかもしれない。紫色を帯びた曇り空のもと、草木が一面に生い茂っている。木々以外に主だった取っ掛かりのない風景。捉えるのがむずかしいはずなのだが、むしろその空漠とした雰囲気や夕暮れの静けさを表現することが岡田の狙いだったのかもしれない。 岡田三郎助が文部省留学生としてはじめて渡欧滞在した際に描かれた作品。当時パリには日本人芸術家は少なく、水彩画家・三宅克己がアメリカで資金を稼いでやっとの思いでパリに滞在した際、岡田の恵まれた境遇を羨(うらや)んでいる。岡田はパリを拠点にたびたび郊外を訪れ写生したようで、本作もその1点。細かい織り目のキャンヴァスを生かした滑らかなタッチが魅力的な作品である。《ムードンの夕暮れ》という作品が東京藝術大学の大学美術館にあり、雰囲気が似ていることから同地を描いた可能性がある。ここは、今も彫刻家ロダンの邸宅が残されており、制作当時はロダンがまだ生きていた。
- Data created by Saitou Museum. Provided March 31, 2025.
- 2025-07-08
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