- Artist
戸張孤雁
TOBARI Kogan
- Title
- 玉乗りBall Riding
- Year
- 1914(大正3)年1914
- Medium
- 木版・紙, 額装Woodblock print on paper, Framed
- Dimensions/duration
- 37.4×26.8(素材全体:50.2×35.5.);外寸:65.3×52×2.5
- Inscriptions/marks
- 右下:サイン「孤雁」刷り込みSigned lower right: 「孤雁」(The seal is imprinted on the print work.)
- Collection
- サイトウミュージアムSaitou Museum
- Accession number
- 1655000
- Notes
- 作品解説: これからが舞台の本番だろうか。階下には客席の人々が見える。国旗などの模様のある大玉に乗った女性たちは緊張しているかと思いきや、堂々とした風貌である。大正時代の東京浅草で繰り広げられた見世物興行。下町情緒とハイカラな雰囲気が織りなす独特の世界を、戸張孤雁は俯瞰した構図でとらえている。木版画といえば絵師、彫師、摺(すり)師と、分業体制が当たり前であったなかにあって、すべての制作をひとりで行う創作版画がこの時期に誕生した。本作はその代表例としても知られている。 戸張は、本作を手掛けた年に彫刻をはじめた。アメリカで知り合い親友となった彫刻家・荻原守衛(おぎはらもりえ)が急病によりわずか31歳で早世し、彼のアトリエと無念を引き受けたかたちになった。 玉乗りの女性たちの黒が印象的であるが、柔軟で動きのある脚の表現は彫刻家ならではの力量が感じられる。
- Data created by Saitou Museum. Provided March 31, 2025.
- 2025-07-08
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