W1330044

日の出(海)

Sunrise (Sea)

藤島武二

FUJISHIMA Takeji

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Artist

藤島武二

FUJISHIMA Takeji

Title
日の出(海)Sunrise (Sea)
Year
1933(昭和8)年頃c.1933
Medium
油彩・キャンヴァス, 額装Oil on canvas, Framed
Dimensions/duration
33.3×45.5(素材全体:22.3×31.8);外寸:63×75×11
Inscriptions/marks
左下:T. Fdisima.Signed lower left: T. Fdisima.
Collection
サイトウミュージアムSaitou Museum
Accession number
1682000
Notes
作品解説: 藤島は1928年に学問所に飾る絵画の制作依頼を受けてから、日の出を求めて全国を旅した。最終的には内蒙古の日の出を提出したが、それまでに《大王岬に打ち寄せる怒涛》(1932年)など数々の作品が誕生した。本作は、神戸港や屋島など瀬戸内を描いた作品に傾向は似ているものの、舟の形態などから台湾に赴いた際(1933年10月)に淡水港あたりで描いた作品である可能性もある。空などには絵具の指触乾燥後に不透明色を塗り重ねる「スカンブリング」の技法が用いられていたり、乾く前にキャンヴァス上で他の絵具と混色をさせたり、筆に絵具を不均一に含ませて帆船の輪郭を表したりと、熟練の技が光る作品である。朝陽の複雑な色味がこれ以上ないといえるほど絶妙に再現されている。昭和天皇の即位を祝し、藤島武二は皇太后より御学問所に飾る絵画の制作を依頼された。藤島は当時60歳。以降、新天皇にふさわしい最高の日の出を求めて10年余りもの時間をかけて全国を旅した。最終的には内蒙古に取材した日の出が選ばれたが、それまでに《大王岬に打ち寄せる怒涛》(1932年)など数々の代表作が誕生した。 本作は、神戸港や香川県の屋島など瀬戸内海を描いた作品に色彩の傾向は似ている。しかし舟の形態などから推測すると、台湾を訪れた1933年10月の淡水港あたりからの写生である可能性が高い。 空などには絵の具が少し乾燥した後に不透明色を塗り重ねる「スカンブリング」の技法が用いられていたり、乾く前にキャンヴァス上で他の絵具と混色をさせたり、筆に絵具を不均一に含ませて帆船の輪郭を描いたりと、熟練の技が光る作品である。朝陽の複雑な色味がこれ以上ないといえるほど絶妙に再現されている。
  • Data created by Saitou Museum. Provided March 31, 2025.
  • 2025-07-08
  • 2025-07-08
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